香月抹消は苦渋の決断か テームズ・スモークの合流で機動力を重視
4月26日の公示で、香月一也内野手が出場選手登録を抹消された。
香月はここまで打率は .286 で チーム2位の3本のホームランを打っていて好調だ。
筆者が考えるに、この判断は常勝を求められる巨人軍において苦渋の決断を原監督がしたと思われる。
既報の通り、明日から新外国人のテームズとスモークが一軍に合流する。
野手枠を2人開けるために、廣岡の他にもう1人落とさなければならなかった状況だった。
そこで降格の候補に挙がるのが、増田大輝・吉川尚輝・重信慎之介。3選手に共通するのは「足の速さ」だ。
機動力はゲーム終盤において大きな武器になる。終盤、接戦の展開でベテランの中島や亀井が代打で出場し出塁した際に、代走が出せない事態は避けなければならない。だからこその香月の抹消。
今までのクリーンナップに新外国人の追加で魅力的な超重量打線を組むことが出来るが、連打が出たとしても、足がなければ出塁も目一杯に生かすことができなくなる。
原監督は奥の奥まで考えた結果、香月の抹消となったのだろう。
いずれにせよ、巨人の優勝には新外国人のテームズとスモークの活躍は不可欠。
明日からの両選手の活躍に注目したい。
中川が安定感欠き2連敗 八回に6点の猛攻で同点に追い付くも 2021年4月25日
JERAセ・リーグ2021
4月25日 東京ドーム 広島戦
巨人 8-9 広島
勝 塹江敦哉
敗 中川皓太
S 栗林良吏
昨日の自打球の影響からか、キャプテン坂本はベンチスタートとなった。
巨人の先発今村は初回、西川に先制タイムリーを打つなど4回0/3を3失点。
二番手の平内も1回1/3を投げて3失点。
三番手の高木は1アウトも取れずに2失点で降板。
満塁のピンチで登板した田中豊も初球暴投でランナーの生還を許す。
五番手で登板した大江は2回無失点だった。
6点差で八回ウラ、先頭打者の松原が四球で出塁すると若林も二塁打で続き、丸・吉川・亀井・中島のタイムリーで一挙に6点。
その後2死3塁で松原がショートゴロで、すかさず原監督がリクエスト、結果は覆らずスリーアウト。
九回オモテは中川が登板するが、先頭打者の代打中村奨成にフェンス直撃のツーベース。続く三好に送りバントをされ、絶好調菊池がレフトフライで三塁ランナー生還。勝ち越しを許す。
九回ウラ、広島の守護神栗林が巨人のクリーンナップ相手に三者連続三振でゲームセット。二連敗を喫した。
勝利投手は塹江敦哉、セーブは栗林良吏、
敗戦投手は中川皓太。
中川皓太は今シーズン、救援失敗は3回目。防御率は3.38と安定感を欠いている。
守護神デラロサが帰国しているため、中川の復活は優勝への大事なキーとなるだろう。